「女性視点」でブランドを変える!LEFANAが提案するSNS×WEBマーケティング戦略とは

経営者のキャリア
デザイン学校を卒業したあと、最初に飛び込んだのは大手広告代理店の下請けとして動くデザイン会社。ここでの毎日は、まさに“修行”という言葉がぴったりでした。時には朝まで会社に残ることもありハードな環境でしたが、「デザインの基礎」や「やり切る力」は、この時期に徹底的に身につきました。
その後、大きな転機となったのが「東京ガールズコレクション(TGC)」です。当時はまだ知名度もなく、まさに“ゼロからの立ち上げ期”。ロゴ制作やブランド設計など、初期メンバーとしてクリエイティブ面を担い、新しいカルチャーをどう世の中に広めるかを模索する日々でした。マーケティングやターゲット設計の重要性を体感したのも、この時期です。女性ターゲットの感性を理解し、トレンドをキャッチしながら形にしていく。この経験は、今の仕事の土台になっています。
2009年、LEFANAを創業
独立のきっかけは「もっと自分で仕事を取り、責任を持ちたい」という思いでした。しかし、当時は営業経験も人脈もゼロ。最初はとにかく動くしかないと、飛び込み営業からスタートしました。当時はやり方も手探りだったので、気になるオフィスに訪問してお話をさせてもらう、そんな行動の積み重ねで、少しずつ道が開けていきました。
営業が実を結び、初めて大きな案件を受注したのは、桂由美さんのブランドサイト。1,000ページにも及ぶ大規模なプロジェクトです。「やったことがない」という不安はありましたが「取ったからにはやるしかない」と覚悟を決め、徹底的にやり抜きました。この経験が、その後の挑戦への自信につながっています。
会社や事業の紹介
LEFANAは、女性向けブランディングを核とするクリエイティブカンパニーです。Web制作やSNS運用、広告、インフルエンサーキャスティングなど、デジタル領域のマーケティング支援をワンストップで提供しています。さらに、イベント企画や空間デザイン、撮影ディレクションまで手がけ、ブランドの世界観をリアルとデジタルの両面で表現できるのが特徴です。
近年は、美容クリニックのクリエイティブブランディングから、SNSマーケティングにも注力。特にInstagramでは、アカウント設計から投稿コンテンツのディレクション、広告運用、インフルエンサー施策まで一気通貫で対応し、クライアントの集客やブランド認知を支えています。また、競合分析ツールを活用し、データに基づいた戦略立案も行っています。
LEFANAのチームは、女性スタッフが多く、ママスタッフやリモートワーク人材を積極的に採用し、「女性が働きやすい会社」という価値観を大切にしています。柔軟な働き方の中で、約30名のメンバーと100社以上のパートナー企業と連携し、プロジェクトごとに最適なチームを編成する体制を整えています。
競合との差別化ポイント
LEFANAの最大の強みは「トータルプロデュース力」です。 多くの会社はWeb制作やSNS運用など特定の領域に特化していますが、LEFANAはクリエイティブ制作からマーケティング、イベント、空間デザインまで一貫して対応可能。この包括的なサポートが、他社にはない付加価値になっています。さらに、創業から15年で累計3,000件以上の実績を誇り、業界内で信頼を築いてきました。納期遵守やクオリティ、スピードといった“当たり前”を徹底する姿勢も、選ばれる理由につながっていると思います。
そして、もう一つの大きな強みが「女性視点のブランディング」です。 実は、家庭内や消費シーンでの購買決定の約8割を女性が担っていると言われています。日用品や化粧品はもちろん、家電、さらには住宅といった高額商材まで、女性の意思が購買に強く影響します。
LEFANAは、この“女性が選ぶポイント”を理解し、SNSや広告に落とし込むノウハウを蓄積。ビジュアルや言葉選び、ストーリーテリングの細部にまで女性心理を反映させることで、購買行動につながるブランドづくりを実現しています。
また、SNS運用では競合分析やエンゲージメント率の測定を徹底し、戦略に活かすデータドリブンなアプローチを実践。その上で、女性ターゲットの心を動かすクリエイティブを制作する──この「データと感性の融合」こそがLEFANAの真骨頂です。
現在注力していること
特に注力しているのは、SNSマーケティングの強化と動画コンテンツ制作です。InstagramやTikTokを中心に、認知から購買までの流れを設計する“ファネル構築”を得意としています。単なるフォロワー増加やバズではなく、「企業の目的に直結する施策」を実現することを目標にしています。
さらに、競合分析ツールを活用し、データをもとに「どの投稿が伸びているのか」「どのアカウントが影響力を持っているのか」を解析。その結果を戦略に反映させ、運用の精度を高めています。
また、LEFANAの価値を高めているのが「リアルとデジタルをつなぐ」取り組みです。イベントや展示会での空間デザイン、プロモーションブース制作など、オフラインの施策も得意分野。SNSで集客した顧客をリアルイベントに誘導するなど、オンラインとオフラインを融合したブランディングを実現しています。
さらに、チームづくりにも力を入れています。LEFANAでは、女性が長くキャリアを築ける環境を整備し、リモートワークや時短勤務を導入。子育て中のママスタッフも活躍できるよう柔軟な働き方を取り入れています。こうした取り組みは、メンバー一人ひとりがライフステージに合わせて働き続けられるため、クリエイティブの質やプロジェクトの安定性にもつながっています。
今後の展望と挑戦
次の大きな目標は、売上200%アップ。そのために、ブランディングとマーケティングの質をさらに高め、「女性向けブランディングといえばLEFANA」というポジションを確立したいと考えています。
また、新たな事業領域として、不動産関連や採用ブランディングにも進出中です。女性と不動産というテーマは一見結びつかないように思いますが、実は女性のライフスタイルや価値観が不動産選びに与える影響は大きく、リノベーションや高級マンションのブランディング案件も増えています。さらに、採用サイトの制作や企業ブランディングを通じて、企業の採用力向上をサポートする事業も拡大中です。
メッセージ
経営をしていると、思うようにいかないことや壁にぶつかる瞬間が必ずあります。そんな時に大切なのは「どう捉えるか」です。起きたことを前向きに捉え、行動を止めないこと。それが、未来を切り開く唯一の方法だと感じています。
私自身、飛び込み営業からスタートし、未経験の領域に何度も挑戦してきました。怖さや不安はあっても「やるしかない」と腹をくくり、まずは一歩を踏み出す。その積み重ねが、今につながっています。挑戦し続けることで、必ず次の景色が見えてくると思います。