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【社長業】勝つまでやり切る組織をつくる社長業における納期順守の本質

「勝つまでやれば負けない」という言葉は、多くの経営者が一度は耳にしたことがあるでしょう。しかし現実の経営現場では、戦略や施策が途中で止まり、やり切れずに終わってしまうケースが少なくありません。その分岐点にあるのが「納期を守る」という一見地味で当たり前の行為です。本コラムでは、なぜ納期順守が“勝つまでやり切る力”の根幹なのか、社長業としてどう向き合うべきかを掘り下げます。納期を通じて組織を当事者集団へと変え、事業成長のスピードを高めるための考え方を、具体例を交えながら幅広く解説します。

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納期を守ることは単なるルールではなく勝ち切る組織文化をつくるための経営判断である

多くの現場では、納期は「守るべきルール」「遅れないように注意するもの」として扱われがちです。しかし社長業の視点で見たとき、納期はルールではなく、勝ち切るための戦略そのものです。どれほど優れた戦略や構想があっても、決めた期日までに形にならなければ、市場では存在しないのと同じです。


中小企業やベンチャー企業にとって、最大の武器はスピードです。大企業のように潤沢な資本や人材を持たないからこそ、「決めたらやる」「期限までに必ず出す」というリズムが、そのまま競争力になります。納期を守るという行為は、単に仕事を終わらせることではなく、「この組織は約束を守る」「この会社は最後までやり切る」というメッセージを、社内外に示し続ける行為なのです。


社長が納期を軽視すると、組織全体に必ず緩みが生まれます。一方で、社長自身が納期に厳しく、かつその意味を言語化して伝えている組織では、現場の判断基準が明確になり、無駄な迷いが減ります。納期は管理のための道具ではなく、勝つための文化をつくるための経営判断である。この認識が、社長業の出発点になります。

 

勝つまでやり切れる組織は納期を自分ごととして捉え負けられない理由を持っている

納期を守れるかどうかは、能力やスキル以前に「意識」の問題です。ただ上司に言われたから、会社のルールだから、という理由だけでは、人は本気でやり切れません。勝つまでやり切る組織に共通しているのは、メンバー一人ひとりが「この仕事は自分が落としたら負ける」という負けられない理由を持っていることです。


社長業として重要なのは、納期の背景にある意味を共有することです。この納期を守れなければ、誰にどんな影響が出るのか。顧客との信頼、次の受注、チーム全体の評価、そして会社の未来にどうつながるのか。これを言語化し続けることで、納期は単なる日付ではなく、「自分ごと」になります。


また、やり切る組織では、納期は一つの大きな締切だけで管理されていません。最終納期から逆算し、小さな締切が無数に設定されています。今日までにここまで、今週中にここまで、という細かな区切りがあるからこそ、途中で諦める余地がなくなります。納期を細分化し、勝ち続ける状態をつくること。それが、負けない組織をつくる社長業の重要な役割です。

 

納期順守は個人の姿勢ではなく段取りと優先順位を設計する社長業そのものである

納期を守れない原因を、個人の努力不足や意識の低さだけに求めるのは危険です。多くの場合、問題は段取りと優先順位の設計にあります。やるべきことが整理されていない、重要度が曖昧、意思決定が遅い。こうした状態では、どれだけ現場が頑張っても、納期は守れません。


社長業として求められるのは、「今、何を最優先すべきか」を明確にし続けることです。すべてを同時にやろうとする組織は、結果としてどれも中途半端になります。勝つ組織は、やらないことを決め、限られたリソースを最も価値のある行動に集中させています。


また、納期を守るためには、完璧主義を手放す判断も必要です。100点を目指して期限を超えるより、80点でも期限内に出し、改善を重ねる。この判断を社長が示せるかどうかで、組織のスピードは大きく変わります。納期順守とは、現場に無理を強いることではありません。段取りと優先順位を設計し、やり切れる形に仕事を分解すること。それ自体が、社長業の核心なのです。

 

まとめ|納期を守り続ける組織だけが勝つまでやり切り市場で圧倒的な存在感を持てる

勝ちたいのであれば、やり切るしかありません。そして、やり切るために最も確実で再現性のある方法が、納期を守り続けることです。納期は単なる締切ではなく、信頼の単位であり、組織文化の表れであり、勝ち切るための戦略です。


社長が納期の意味を理解し、自ら守り、その価値を語り続けることで、組織は当事者集団へと変わります。誰かのせいにする文化ではなく、「自分がやる」「自分が間に合わせる」という空気が生まれたとき、組織は驚くほどのスピードで成長します。


中小企業やベンチャー企業が市場で勝ち続けるために必要なのは、派手な戦略よりも、こうした地道で本質的な行動の積み重ねです。勝つまでやり切る。その覚悟を、納期という形で組織に落とし込み続けること。それこそが、これからの時代における社長業の重要な役割であり、他に類を見ない圧倒的な存在感を生み出す原動力になるのです。

 

この記事を書いた人
代表取締役
浅野 道人

立命館大学卒業後、パーソルキャリア、楽天などを経て、2012年グローカルを創業。特にリソースが不足しがちな中小企業やベンチャー企業の戦略を得意とし、事業戦略、組織人事戦略、採用戦略、WEB集客戦略、営業組織改革、業務改善など、経営戦略全般を担当。

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