1日1分の会話で採用がうまく行く!
日々のコンサルティングの現場でお客様と会話をしていると、
景気が好調になってきたことを実感します。
どの業界でも、景気が良くなるのはほぼ同じ時期なので、
景気上向き時に人手を確保するというのは競合が多く至難の業です。
とはいえ、それまで人件費を抑えるのはセオリー。
こういった点は経営者として非常に見極めと手腕が問われるところです。
景気が好調になると、「商売が繁盛し、人手が不足する」という事態が起こりますが、
人手が不足するとひと言で言っても、
業務量が増えたことによる「人手が足りない」という場合と、
業務量が増えたことで「人材が退職してしまうことによる補完」の場合があります。
経営者として、景気の良し悪しに関わらず、人手を担保し組織を回すためには、
想定外の退職を極力減らすこと、
つまり、従業員との関係性を良好に保つことが最重要になります。
一見教科書のようなことを申し上げていますが、
多くの業界の組織を見てきた中で、やはりこれは例外なくとても重要なことです。
従業員との関係性が非常に良好であれば、景気が良くなり、
多忙になった場合でも、会社や経営者に対してロイヤリティが高く、
頑張って仕事に取り組んでいただけるケースが非常に多いです。
つまり、業務量が増えたことによる「従業員の退職」リスクが低減します。
そのため、業務量を緩和するために、人員増を図る採用活動にも猶予ができ、
採用基準には達していない人を無理やり採用した結果、早期退職になったり、
仕事でミスをし、顧客に迷惑をかけるリスクも減ります。
また、既存の従業員の働くことに対する満足度が非常に高いため、
新しく入ってきた従業員の受け入れ・指導にも前向きになり戦力化が早く進むメリットもあります。
では、従業員との関係性を良くするためにはどうするかですが、
「コミュニケーション量を増やす」という非常にシンプルな取り組みが最も有効です。
「60分間のコミュニケーションを1回取るより、1分間のコミュニケーションを60回取る方が
人間関係が良くなる」ということが科学的に証明されています。
平たく言うと、なるべく多くの従業員の方と、1日1分間の会話を2~3回程度することが
従業員の方と経営者、管理職の関係性を高めるということが言えます。
極端な話ですが、
「1日1分間の会話を数回従業員の方と行うことを習慣化することで採用がうまくいく」
と言えます。
今日から、従業員の方とのこまめなコミにケーションを実践されてはいかがでしょうか?