Iターン Uターンで人口流入を図りたい行政に求めるもの
この頃、様々な自治体が都心で移住フェアをしているのを見聞きします。
それだけ地方に移住をしたい!というニーズも高くなってきているようです。
人口が減少しつづける地方にとっては、県外からの移住者が増えることは、
税収や経済活動においてメリットがあることは言うまでもありません。
実のところ私自身も東京を離れ、5年程地方で生活をしていたIターン経験があります。
生活環境を変えるというのは大きな決断ですが、
受け入れる地の行政には、移住希望者への後押しとして何が求められるのでしょうか。
地方への移住の前に考えること
- 地方の情報量の少なさや見つけにくさ
- 移住費用はなるべく抑えたい
- その地でのリアルな生活環境
地方の情報量の少なさや見つけにくさ
何はともあれ、生活環境を構築しなければなりません。
仕事と居住は移住に関して重要なファクターであり、
移住に興味があってもなかなか一歩を踏み出せないでいる理由でもあります。
今はネットで仕事でも家でも何でも探せる時代ですが、
地方はまだまだ情報が少なく、情報があったとしても、
その企業の雰囲気や現地の生活を想像できる程充分ではないのが現状です。
移住地では無職になる状態(今思い返すと相当無茶)だった私の場合、
しばらく貯金で生活することを決心し、
まずは部屋探しから始めようと事前に何度か現地に赴きました。
地元の不動産屋さんは見つけにくい上に、
現地に身よりの無い私には冷たかった(当たり前)ですが、
幸いにも状況を理解してくれた大家さんが見つかり、引越も無事に済ませ、
貯金切り崩し生活の中、職探し(今思い返すと相当無茶 pt2)をすることになりました。
移住費用はなるべく抑えたい
引越の資金はもちろんのこと、
家を買うにも購入資金や、アパートを借りるにも敷金・礼金等、
まとまったお金が必要になります。
(私のように無職で地方生活をスタートさせる場合には当座の生活費も)
また、都心では必要なかったけれども、地方に行くと必要なものと言えば車です。
公共交通が発達している地域ならば不自由はさほど感じないかもしれませんが、
基本的に職場もスーパーも病院もすべて徒歩では遠いと考えると、
車も移住費用内の必須項目と言えます。
移住費用の一部分でも助成が受けられるのなら大いに役に立ちますし、
費用面でのハードルが下がるのではないでしょうか。
その地でのリアルな生活環境
所変われば水も空気も違います。
観光ガイドのようなものではなく、生活者のリアルな声も重要な情報です。
「思っていたのと違う!」と移住後に叫ばなくても良いように。
「夏は気温〇℃になって暑い」
「冬は雪が多く、雪かきが大変」
「虫や野生動物をよく見られる環境」など、
観光と違い生活をする訳ですから、一見デメリットに思えるような部分もさらけ出す必要があると思います。
また、地元の人の意外な盲点ですが、地方には都心にない素晴らしいものが身近であったりします。
身近過ぎてあまり魅力に感じていないことが多いです。
私のいた地方では、太平洋側では見られない、海に沈む夕陽がキレイでした。
まとめ
移住希望者が求めるのは「就職に関する情報」、「居住に関する情報」、「助成に関する情報」、「生活環境に関する情報」で、逆を言えば、移住希望者にこれらの情報をまとめてアプローチできる自治体が、移住者獲得に成功するのではないでしょうか。
「職に関してはハローワーク任せ」、「居住に関しては町の不動産屋さん任せ」ではなく、行政主導ですべてを取りまとめて受入態勢を整えれば、成果が見えてくると思います。
いや、もうすでにそのようなキャンペーンやwebサイトがあるのかもしれません。
にもかかわらずあまり成果が見られないようであれば、移住希望者に知られていないだけなのかもしれません。
知られていたとしても、充分な情報が足りないなど、情報が得にくいのかもしれません。 今一度、内容を確認してみてはいかがでしょうか。