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新規事業の立ち上げ成功ガイド:失敗しないための8つの手順と4つのポイント

新規事業の立ち上げは、現代のビジネス環境においてますます注目されています。なぜなら、企業が市場での競争力を維持し、成長を遂げるためには、常に新しい挑戦とイノベーションが求められるからです。

このコラムでは、新規事業が注目されている背景から目的、失敗しないためのプロセス、さらに立ち上げの際に重要なポイントについて詳しく解説します。

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1. なぜ新規事業が注目されているのか

変化に対応しなければ生き残れない時代

現代のビジネス環境で生き残るためには、変化に対応することが不可欠です。

技術革新や市場の動向が急速に変化しており、企業はその変化に適応しなければ競争に負けてしまいます。
例えば、デジタル化の波に乗って迅速にオンラインサービスを提供した企業は、コロナ禍でも業績を上げている一方で、対応が遅れた企業は厳しい状況にあります。

変化に素早く対応する企業は新しいビジネスチャンスをつかむことができ、持続的な成長を遂げることができます。

現代のビジネス環境では、変化に対応できる企業のみが持続的な成長を遂げることができ、他社との差別化を図ることが可能です。
競争力を維持するためには、柔軟性と迅速な意思決定が求められます。
そのため、企業は社内のイノベーションを進め、最新の技術や市場の動向を常にチェックし、適時に対応策を講じることが重要です。

新しいニーズに応え、ビジネスチャンスをつかむ

現代の市場は常に変化しており、企業が生き残るためには新しいニーズに迅速に対応することが不可欠です。
顧客のニーズが時間と共に進化する中、その変化に対応することで他企業との差別化を図ることができ、新しいビジネスチャンスをつかむ道が開かれます。

例えば、コロナ禍により多くの企業がテレワークを採用したことで、オンライン会議システムやリモートワーク用のソフトウェアに対する需要が急増しました。
その結果、これらの変化に即座に対応した企業は、いち早く市場を開拓し、独自のポジションを確立して利益を上げることに成功しました。

新しいニーズを察知し、迅速に対応することで、企業は継続的にビジネスチャンスを見つけ、それを事業の成長に結びつけることが可能になります。
このため、市場調査や顧客のフィードバックを通じて現状を正確に把握し、その結果を迅速に取り入れることが重要です。このような柔軟な対応が、企業の持続可能な成長と競争力の維持に寄与するのです。

2. ビジネスにおける新規事業の目的3つとは?

ビジネスにおいて新規事業を立ち上げる目的は多岐にわたりますが、主に3つの目的に集約されます。

ここでは、新しい収益源を作る・社内のイノベーションを進める・競争力を長く保つ、という3つの目的について、具体例を交えながら詳しくご紹介します。

新しい収益源を作る

新規事業は新しい収益源を作る手段として非常に重要です。

既存の事業だけに依存することは市場の変動や競争状況による大きなリスクを抱えることになります。
この問題を回避し、安定した収益を確保するためには、新しい収益源を複数作り出すことが必要です。
これにより、収益の安定性と持続性を高めることができます。

例えば、あるIT企業が新しいアプリケーションサービスを開発し、成功した事例があります。
この企業はもともと既存のソフトウェア販売を主な収益源としていましたが、新しいアプリケーションサービスによって定期収入を確保することができました。
これにより、同社は依存先を分散させ、収益構造を多角化することに成功しました。

新規事業の取り組みを通じて、企業はリスク分散を図り、多角的な収益構造を築くことが可能です。
これは単に新しい収益源を作るだけでなく、全体の収益性を向上させるための重要な戦略です。

市場の変化や競争の激化に対して柔軟に対応できる体制を整えることが、新規事業に取り組む最も大きな目的の一つと言えます。

社内のイノベーションを進める

新規事業の立ち上げは社内のイノベーションを促進する機会にもなります。

新しい事業を始めることは、従業員に新たなスキルや知識の習得を促し、組織全体のクリエイティビティと問題解決能力を向上させるためです。
例えば、既存のマーケットに向けた新しい製品を開発することで、従業員が異なる分野の研究や技術を学ぶ機会が増え、結果的に社内全体のイノベーションが進むケースがあります。

新規事業は、会社全体の成長と適応力を向上させる効果的な方法です。
新しい市場や技術に挑戦することで、企業は動きの速いビジネス環境に迅速に対応する能力を養うことができます。
このような取り組みを通じて、会社は新しいビジネスチャンスを見つけ出し、競争力を維持することが可能となります。

また、新規事業の成功事例は社内の士気を高める効果もあり、従業員のモチベーション向上に繋がります。
この結果、社内のコラボレーションやコミュニケーションが活発になり、組織全体としてのパフォーマンスも向上するでしょう。
新規事業の立ち上げを通じて、会社全体が一体となって目標に向かって進むことができる環境が整います。

競争力を長く保つ

新規事業を立ち上げることで、会社の競争力を持続的に保つことができます。

市場環境が変わり続ける中で、安定した成長を維持するためには絶え間ない革新が必要だからです。
新しいビジネスモデルや技術を取り入れることで、企業は競争優位性を確保できます。

例えば、デジタルトランスフォーメーションを進めることで、業務効率を大幅に向上させた企業があります。
このような企業は他社よりも迅速に市場の変化に対応でき、高い競争力を維持しています。
デジタル技術の導入だけでなく、顧客ニーズに合わせた柔軟なサービス提供や迅速なフィードバック体制の整備なども、競争力を保つための重要な要素となります。

新規事業を通じて、企業は市場の変化に柔軟に対応し競争力を長く保つことが可能です。これには、社内外のリソースや知識を最大限に活用し、持続可能なビジネスモデルを構築することが求められます。
定期的な市場調査と競合分析、そして綿密な事業計画の策定と実施を通じて、企業は競争力を維持しながら成長を続けることができるのです。

3. 会社の強みによって使い分けるべき、新規事業の4つのタイプとは?

新規事業を立ち上げる際には、自社の強みを活かした戦略が重要です。具体的には、以下の4つのタイプに分類されます。

それでは、それぞれのタイプについて詳しく解説していきます。

既存事業の拡張

既存事業の拡張は、リスクを最小限に抑えながら安定した成長を目指す戦略です。

この戦略は、既存のビジネスモデルや顧客基盤を活用することで、新規市場への参入リスクを軽減しやすいというメリットがあります。
また、既に確立されたブランド力や信頼性を活かして、競争力を維持することができます。

例えば、飲食業を営む企業がメニューのバリエーションを増やすことで、既存の顧客層に対して新しい価値を提供し、売上の拡大を図ることができます。

既存事業の強みを活かして、新たな収益機会を見つけることが可能です。

新しい市場に挑戦

新しい市場に挑戦することは、企業の成長と進化を促進する重要な手段です。

市場の多様化により、一つの市場に依存するリスクを分散させることができ、新たな顧客層を獲得するチャンスが広がります。
さらに、新しい市場に参入することで、企業は新たな知識や技術を習得し、競争力を高めることができます。

たとえば、テクノロジー企業が海外の未開拓市場に進出するケースでは、その地域の需要に応じた製品やサービスを提供し、新たな収益源を確保しています。
また、消費者向け製品を手がける企業が、新興市場に向けて価格帯や仕様を調整して成功を収めるケースも多く見られます。

こうした事例からもわかるように、新しい市場に挑戦することは企業のリスクヘッジと成長戦略の両立を可能にします。

テクノロジー活用型

テクノロジー活用型新規事業は、最新技術を駆使して新たな価値を提供することを目指しています。
テクノロジーの急速な進化により、市場の需要や消費者のニーズも絶え間なく変化しています。
そのため、最新技術を導入することで競争力を高め、市場での優位性を確保することが可能です。

例えば、AI技術を活用したチャットボットの導入により、カスタマーサポートの効率化と顧客満足度の向上を実現する企業があります。
チャットボットは24時間対応が可能で、迅速かつ正確に顧客の問い合わせに応じることができるため、人手不足の解消や運営コストの削減にも寄与しています。
また、ブロックチェーン技術を活用した新しい決済システムを導入することで、取引の透明性と信頼性を高める企業も見受けられます。
このようなシステムは不正を防ぐ特性があり、金融機関や他業界でもその活用が進んでいます。

テクノロジーを戦略的に活用することで、市場のニーズに迅速に対応し、新しい収益源を確保することができます。
テクノロジー活用型新規事業には、ほかにオンラインマーケティングツールの導入や、クラウドベースのサービス提供、IoT技術を用いたスマートデバイスの開発など、多岐にわたる可能性があります。
これらの取り組みは、顧客体験の向上や新たなビジネスチャンスの創出に大きく貢献するでしょう。

パートナーシップ型

パートナーシップ型の新規事業は、他社と協力してシナジー効果を狙うビジネスモデルです。
お互いの強みを生かし、リソースを共有することで、効果的かつ効率的に市場での競争力を高めることができます。

例えば、大手テクノロジー企業がスタートアップと協力して新しい製品を開発するケースです。この場合、テクノロジー企業は豊富な資源と市場経験を提供し、スタートアップは革新的なアイデアとスピードを提供します。

パートナーシップ型で新規事業を進める際には、双方が利益を享受し、迅速かつ効果的に市場にアプローチできるよう推進しましょう。

4. 失敗しないための新規事業立ち上げプロセス8ステップ

新規事業の立ち上げは、リスクとチャレンジが伴う一大プロジェクトです。

成功を収めるためには、計画的かつ慎重にプロセスを進めることが非常に重要です。
以下では、新規事業を成功させるための8つのステップについて詳しく解説します。

新規事業を立ち上げる上で、8つの重要なステップに従うことが成功へのカギとなります。それぞれのステップでどのようなポイントに注意すべきか、具体的に見ていきましょう。

市場の調査とニーズ確認

新規事業の立ち上げの最初のステップは、市場の調査とニーズの確認です。
市場の動向や消費者のニーズを正確に把握することで、事業の成功率を高めることができます。
市場が成長しているかどうか、競合他社の存在、消費者の求めているものは何かといった情報が事業計画の方向性を決定します。

例えば、新しい健康食品を開発しようとする場合、まずは市場にどのような健康食品が既に存在するのか、消費者はどのような成分や効能を求めているのかを調査する必要があります。
市場調査を通じて特定の健康問題をターゲットにした商品の需要が高いことが分かれば、その情報を元に商品開発を進めることができます。

アイデア出しと評価

新規事業の立ち上げには、アイデア出しとその評価が不可欠です。
多彩なアイデアを引き出すことは、ビジネスチャンスを多角的に見つけるための第一歩となります。アイデアの数が多ければ多いほど、成功の可能性が高まるだけでなく、市場のニーズやトレンドに柔軟に対応できる能力も高まります。
しかし、多くのアイデアがある中で、どれが最適な選択肢となるかを見極めるためには、徹底的な評価が求められます。

アイデアを出す方法としては、ブレインストーミングが一般的です。
ブレインストーミングで、多くのアイデアを出し、その後で精査します。
この過程では特定の枠にとらわれず、自由に発想を広げることが重要です。

さらに、SWOT分析を用いることで、各アイデアの強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を明確にし、より具体的なビジネスモデルに落とし込むことができます。

評価の段階では、まず市場規模を確認します。
どれくらいの需要が見込めるか、ターゲットとなる顧客層がどれくらい存在するかを数字で把握することが重要です。

次に競合分析を行い、既存市場にどのくらいの競合他社がいるのか、それぞれの強みや弱みを分析します。
費用対効果の検討も欠かせません。
どれだけの費用を投じれば、どれほどの収益が見込めるかを具体的に算出し、リスクを最小限に抑える戦略を立てる必要があります。

事業計画の作成

新規事業の立ち上げにおいて、事業計画の策定は極めて重要なプロセスであり、これが成功するかどうかが事業全体の方向性や成否を大きく左右します。

まず初めに、事業の目的を明確にし、ターゲット市場や顧客ニーズの徹底的な分析を行うことが必要です。
市場調査を通じて、顧客の購買行動やニーズ、競合他社の動向を把握し、自社の差別化ポイントを明確にすることで、競争力を持った事業コンセプトを築き上げます。

次に、具体的な事業目標とKPIを設定します。
これにより進捗状況の評価が可能となり、軌道修正を迅速に行えるようになります。
事業目標は短期・中長期の視点を併せ持ち、収益性や成長性を意識したものにすることが重要です。

また、事業を展開するにあたり、具体的な施策や活動計画を詳細に立案し、リソース(人材、資金、時間)の確保と最適な配分を行います。
これには、資金調達計画や投資回収の見込みを具体的に示し、収益性を定量的に評価することが求められます。

リスク管理についても重要なポイントです。
潜在的なリスクを洗い出し、リスク対応策を盛り込んだプランを策定することで、事業の安定性を高めることができます。

最後に、組織内外の関係者との連携を強化し、適切なコミュニケーションを図りながら、スムーズな事業立ち上げを目指すことが求められます。
これにより、持続可能な成長を実現するための実行可能なロードマップを築き、事業の成功に向けた土台を確立します。

プロトタイプの開発

プロトタイプの開発は、新規事業のアイデアを現実に近づけるための重要なステップです。アイデアを具体的な形にすることで、その有効性や実現可能性を確かめることができます。
実際にプロトタイプを作成することによって、不具合や改良点を早期に発見し、商品の完成度を高めることができるのです。

例えば、アプリのプロトタイプを開発することで、ユーザーインターフェースの使い勝手をテストできます。
この段階でユーザーのフィードバックをもとにインターフェースを改良することで、最終版の完成度を大幅に向上させることができます。
また、新製品の試作品を製作することで、製造プロセスの問題点を洗い出し、コスト削減や品質向上のための対策を講じることができます。

テストマーケティング

リリースの前にはテストマーケティングを行い、本格リリース前に市場の反応を確認することで、商品やサービスの改良点を見つけましょう。

例えば、新製品を限られた地域やターゲットグループに提供し、その反応や販売データを収集・分析することで、問題点や改良の必要性を特定できます。
このような実践的な試行から得られるフィードバックは、製品やサービスの精度を向上させるための貴重な情報となります。

テストマーケティングはリスクを低減し、製品の成功確率を高めるために欠かせないプロセスです。
市場のニーズや顧客のフィードバックに基づいて調整を加えることで、本格リリースの際には高い成功率を持つ製品を提供できるのです。
これにより、事業の軌道修正が迅速かつ効率的に行われると同時に、企業の競争力を大いに向上させることが期待できます。

改良と検証

改良と検証は、新規事業が市場で成功するために不可欠なステップです。
事業計画だけでは見えない実際の課題やユーザーからのフィードバックを通じて、製品やサービスを改善することができるからです。

例えば、初期のプロトタイプをユーザーに試してもらい、その反応をもとに機能を追加したり、使いやすさを向上させたりします。こうして製品を最適化する過程で、市場に適合したものに仕上げます。

また、効果的な改良と検証を繰り返すことで、製品やサービスの品質を高め、成功の確率を大幅に上げることができます。
市場からのフィードバックを無視してしまうと、せっかくの新規事業も失敗のリスクが高まります。
そのため、常にユーザーの声を大切にし、改善を続ける姿勢が必要です。
事業計画を策定する段階から、改良と検証のフェーズを見越したスケジュールとリソースの割り当てを行うことが重要です。

さらに、改良と検証のプロセスは単にプロトタイプの完成度を高めるだけでなく、ユーザーとの関係性を強化する機会でもあります。
早期にユーザーと接触し、その意見を取り入れることで、彼らの信頼を得ることができます。
信頼関係が築ければ、製品リリース後も長期的な支持を得やすくなるでしょう。

定量的なデータ収集とユーザーインタビューなどの定性的な調査を組み合わせることで、より正確かつ豊富な情報を得られます。
こうして得た情報をもとに、事業計画やマーケティング戦略を適宜修正することが求められます。PDCAサイクルを意識して、継続的に改良と検証を実施することが成功への鍵です。

本格リリース

本格リリースのタイミングを見極めることは、事業の成功を左右する重要な要素です。
このフェーズでは、商品が市場に受け入れられるかどうか、そして市場に対する適合性を確認することが求められます。
早すぎるリリースは、準備不足やトラブルの原因となり、結果的にブランドの信頼性を損ねるリスクがあります。

具体的には、あるソフトウェア企業が市場の要求を満たさない段階で急いでリリースを行った結果、ユーザーからの不満が続出し、最終的に信頼を失うという事例があります。
その後、適切な調整を施し再リリースを行うことで成功を収めました。

拡大戦略

新規事業の成長と持続可能性を確保するためには、適切な拡大戦略が欠かせません。

初期段階で成功を収めたビジネスも、拡大フェーズに進むときには新たな挑戦や競争に直面します。
そのため、拡大戦略が正しく設定されていなければ、事業が停滞したり失敗するリスクが高まります。

拡大戦略には、さまざまな具体的な方法があります。
まず、顧客基盤の拡大が重要です。例えば、現在の顧客セグメントを深耕するための新しいマーケティング戦略や、異なる顧客層にリーチするための新たなチャネルの開拓が考えられます。
また、新しい市場への進出も効果的な方法です。国内市場で成功した後、海外市場に進出することで更なる成長が見込めます。

海外市場への進出方法については、こちらのコラムを参考にしてください。

コラム:失敗しない海外進出の方法とは?成功を掴むための手順とポイントを解説

5. 新規事業責任者が知っておきたい、成功確率を上げるポイント4選

新規事業を立ち上げる際には、数多くの挑戦とリスクが伴います。しかし、いくつかの重要なポイントを押さえることで、成功確率を大幅に上げることができます。本稿では、新規事業の責任者に向け、成功を引き寄せるための4つのポイントを紹介します。

  1. アイデア重視ではなく、「自社や顧客を起点」にする
  2. 「小さく早く失敗」する
  3. 「自社だけ」でやろうとしない
  4. 「有望な中堅や若手」を巻き込む

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

アイデア重視ではなく、「自社や顧客を起点」にする

新規事業の立ち上げには、アイデアそのものよりも「自社や顧客を起点」にするアプローチが重要です。
多くの企業が新規事業を開始する際、斬新なアイデアに目を向けがちですが、これが市場のニーズと合致しなければ失敗につながるリスクが高まります。

また、自身の企業が持つ強みやリソースを最大限に活かすためには、自社や顧客の視点から考えることが欠かせません。

顧客からのフィードバックを基に製品やサービスを開発する企業は、多くの成功事例を生んでいます。
この方法は、実際のニーズに基づいており、高い確率で市場に受け入れられることが期待できるからです。
一方、自社のリソースを理解し、それを活かした新規事業を進めることも重要です。
実現可能な範囲での計画を立てることで、持続可能で安定したビジネスを築くことができます。

「小さく早く失敗」する

新規事業では、大きなリスクを取らずに小さく早く失敗することが重要です。
小規模な試行錯誤を繰り返すことで、リソースの浪費を最小限に抑え、早期に問題点を発見することができます。
これにより、より大きな損失を避けることができます。

例えば、プロトタイプを早期にテストマーケットに導入し、顧客からのフィードバックを得ることで改善点を明確にすることができます。
この方法なら、大規模な投資を行う前に問題を発見し、修正することが可能です。

また、テストマーケティングを繰り返し行うことで、ターゲット顧客のニーズや反応を深く理解することができ、商品やサービスの改良に役立てることができます。

「自社だけ」でやろうとしない

新規事業の立ち上げにおいて「自社だけ」でやろうとするのはリスクが高いです。

なぜなら、他社とのパートナーシップや外部のリソースを活用することで、ノウハウやリソースを補完し、成功率を高めることができるからです。
例えば、自社が技術者不足に悩んでいる場合、専門の技術企業と提携することで、その不足をカバーできます。

また、マーケティングに関するノウハウが不足している場合、外部のマーケティング専門会社の支援を受けることで、効果的な戦略を展開できます。
新規事業を成功させるためには、外部リソースやパートナーシップを積極的に活用することが重要です。

「有望な中堅や若手」を巻き込む

新規事業において成功を収めるためには、有望な中堅や若手を積極的に巻き込むことが重要です。
新規事業は既存の枠にとらわれない柔軟な思考や斬新なアイディアが求められるため、一般的に若手や中堅社員が持ちやすい新鮮な視点や意欲が大いに役立ちます。

例えば、スタートアップ企業が成功するケースでは、若手の視点や起業家精神が重要な役割を果たした事例が多くあります。
こうした企業は、異なるバックグラウンドや考え方を持つ新人に積極的な役割を与え、新しい解決策を引き出そうとします。

大手企業でも、新規事業に若手の意見を取り入れることで市場にインパクトを与えた例があります。例えばソニーは、新商品開発プロジェクトに若手社員を起用し、斬新なアイディアを実現し市場に革新をもたらしたことが知られています。

また、若手社員の柔軟な思考や新しい視点を活用することは、企業文化の刷新にもつながります。
彼らは最新の技術やトレンドに敏感であり、その知識を事業に反映させることでイノベーションを促進します。

まとめ:新規事業にお困りならお問い合わせを

新規事業の立ち上げは、多くのプロセスと知識を必要とします。
この記事では、成功するための8つのプロセスと4つのポイントを網羅しました。新規事業にはリスクがつきものですが、この記事を参考にぜひ成功させてください。

もし新規事業の立ち上げでお困りでしたら、専門家に相談してみることも選択肢の1つです。グローカルでは、新規事業立ち上げの経験豊富なコンサルタントが多数在籍しております。もし、あなたが新規事業でお困りでしたら、こちらのお問い合わせ欄からぜひご相談ください。

 

 

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望月陸太郎
この記事を書いた人
望月 陸太郎

東京藝術大学、ドレスデン音楽大学在学中にクラシック音楽の演奏家としてのキャリアを積む。帰国後、システム会社の営業職を経てグローカルに参画。 現在は、WEBマーケティング、営業戦略、地方創生を担当。