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中小企業のコンサルティング

【社長業】中小企業の社長がコンサルタントを最大限に活用する方法

中小企業において、社長の壁打ち相手であるコンサルタントを最大限活用することは、経営を加速する上で有効な手段の一つと言えます。
しかしながら、コンサルタントと契約をしても最大限活用できていないケースも少なくありません。コンサルタントの活用方法は、社内リソースでは足りない営業戦略/マーケティング戦略策定や新規事業案の検討などの企画力が問われるものから、営業組織の活性化施策や効果が得られるリード獲得施策の検討・実施サポートまで、様々です。しかしながら、依頼の仕方やコンサルタントとの接し方によっては、効果が得られにくいケースがあります。雇ったコンサルタントを最大限活用する場合には、依頼の仕方や目的・目標の握り方、コミュニケーションの仕方などを考慮することが重要になります。
このページでは、中小企業経営者が売上・利益を向上させ、組織を活性化するために「コンサルタントを最大限活用する」ポイントについて解説します。

コンサルタントを最大限に活用し事業伸長につなげる活用法

中小企業において、事業伸長を実現するためには戦略の策定は欠かせません。VUCA時代においては状況が刻一刻と変わり、判断をするための基準も日々変わっていく中、戦略策定にじっくり時間をかけることはできません。だからと言って戦略を立てず闇雲に努力することは、瞬間的に有効である場合もありますが、ほとんどの場合危険な打ち手であることは言うまでもありません。一方で、戦略を立てるためには、市場を過不足なく調査し、精度の高い仮説を組み上げて作った原案をもとに、経営者である社長をはじめ経営幹部での建設的な議論が不可欠になります。しかし、この「仮説を組み上げて作った原案の作成」「社長をはじめ経営幹部での建設的な議論」を最短・最速・最適に実施することが非常に難しいケースが多分にあります。

コンサルタントを最大限に活用する3つのポイント
1.コンサルタントに期待する役割をはじめに明確する
2.コンサルタントと共に目指すゴールイメージを明確にする
3.コンサルタントが動きやすいよう社内に対して広報する

「1.コンサルタントに期待する役割をはじめに明確にする」について
コンサルタントを雇い活用する際には、まずコンサルタントに期待する役割を明確にする必要があります。経営者との役割分担を明確にすることが重要です。経営者自身が対応するより、コンサルタントが対応した方が事業が前に進む場合には、コンサルタントの役割とし、経営者である社長は自身でしかできないことに特化することが、最短・最速・最適の事業伸長につながります。

「2.コンサルタントと共に目指すゴールイメージを明確にする」について
コンサルタントの役割が明確になったら、目指すべきゴールイメージを明確にするよう、経営者、また経営幹部とディスカッションを行うことが重要です。役割が明確になっていたとしても、「少しでも売上をあげてほしい」「今より組織を良くしてほしい」といった、抽象的で不明確なゴールイメージのままプロジェクトを進めてしまうと、戦略を立てる際にゴールへのフォーカスがあいまいになり、効果的を最大化することができません。そのため、プロジェクト開始早々に目指すべきゴールイメージを明確にすることが重要です。

「3.コンサルタントが動きやすいよう社内に対して広報する」について
コンサルタントの力を最大限に発揮させるためには、「コンサルタントに何を期待し、いつまでにどういう状態を実現するために、どのような役割を果たしてもらうつもりでいるのか」をプロジェクト開始早々に、社内に対して広報することが重要となります。コンサルタントへの依頼事項によっては、社内の管理職やメンバーを巻き込まなければいけないケースも少なくありません。その際に、経営者である社長が成し遂げたいことを実現するためにコンサルタントを雇い、コンサルタントへの協力をすることがその実現につながることを明示することが、プロジェクトによる効果の最大化に不可欠であると言えます。

中小企業において、コンサルタントを活用することは、費用面で考えれば少なからず負担となります。しかしながら、自社の事業を伸長させるために、独力では時間がかかり、勝機を逃してしまうというケースも少なくありません。そのため、自社を理解し、経営者の性格や思考の癖、やりきる力などを理解しているコンサルタントが、経営者の要望を踏まえ、現場の社員を巻き込み、プロジェクトを推進することで、経営者の負担を軽くすることが可能となります。

まとめ

中小企業において、社内のリソースのみで短期間で事業を立て直したり、事業を推進することが難しいケースは少なくありません。そうした際に、外部リソースとしてコンサルタントを雇うことは有効な手段の一つであると言えます。また、戦略・戦術策定や市場調査、また現場組織に入り込んで事業を推進させるべくコンサルタントの力を最大限活用し、事業伸長につなげるためには、経営者との役割分担、目指すべきゴールイメージの共有、社内への周知徹底が不可欠になります。こうしたポイントを押さえ、コンサルタントを活用することで、自社だけでは実現できない、最短・最速・最適な事業伸長を実現することは、中小企業において事業伸長を実現する上で「時間を買う」という観点からも有効な手段であると言えます。

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の経営戦略策定支援を行っています。詳しくはサービスページ【仮説思考型経営戦略策定支援】をご覧ください。

 

浅野 道人
この記事を書いた人
浅野 道人

新卒で入社した総合人材会社インテリジェンスにて法人営業を経験した後に、 経営コンサルティング会社にて大手から中小ベンチャー企業まで規模を問わず 人事領域のコンサルティングに従事。 その後、楽天にて人事・総務職、外資系人材会社にて営業マネージャー・人事職を経験。 現在、代表取締役として、WEB集客コンサルティング事業、組織・人事コンサルティング、キャリア支援事業を担当。