【”効果測定できない”からの脱却】地域集客プロモーションに有効な効果検証とは?
地域の観光事業に携わる方にとって、
非常に重要なミッションが「集客プロモーション」なのではないかと思います。
では、現状その効果検証はどのように行っているでしょうか?
集客プロモーションの効果検証は、
雑誌であれば発行部数、テレビであれば視聴率、インターネットであればPV数など、
「見られた数」で測定されることが多いように思います。
しかし、当たり前の話ですが、集客プロモーションの効果は、
そのプロモーションを通じて、どれくらいの人が実際に地域に足を運んだか、
または運ばずとも行きたいと思ったかにあると思います。
では、実施した集客プロモーションがきっかけとなって、
実際に地域を訪れた人の数は測定できるでしょうか?
アンケートをとる、クーポンを発行するなど、
近しい数値は測定できたとしても、正確な数値をおさえることはできません。
成約が測定しやすいインターネットであっても、
インターネット上で予約や購入が完結する宿泊や物販と違い、
地域への集客は、正確な数値が測定できないというのが現状です。
こうした現状を踏まえ、今地域がやるべきことは、
「ユーザーの行動の仮説を立て、様々な指標から、
より精緻に近い集客実績を導き出すこと」だと思います。
その指標の1つが、「観光ポータルサイトのアクセス人数」です。
ぜひ貴地域でも試してみていただきたいのですが、
「観光ポータルサイトのアクセス人数」と「その地域の観光入込客数」の間には、
相関関係が見られるはずです。
通常であれば、アクセス人数の波形と観光入込の波形は1か月ほどずれており、
アクセス人数の波形を観光入込が追う形になることが多いです。
つまり、「その地域を訪れようと思っている人は、
事前にその地域の観光ポータルサイトを閲覧している」
という1つの仮説が立てられます。
集客プロモーションの目的は、
そのプロモーションを通じて、実際にその地域を訪れる人、
または訪れたいと思う人を増やすことにあります。
つまり、集客プロモーションを実施した際には、
観光ポータルサイトのアクセス人数が増えていて然るべきなのです。
これは、発地で行うイベントやキャンペーンなどでも言えることです。
例えば、大阪の駅前で3日間誘客キャンペーンを行ったとします。
そのキャンペーンにより、その地域を訪れたいと思った人がいたのであれば、
その期間、大阪からの観光ポータルサイトへのアクセス数が増えるはずです。
もし実際に、大阪からのアクセス数が増えたのであれば、
そのキャンペーンには一定の成果があったと考えられますし、
特に動きがないようであれば、
場合によっては事業の見直しが必要となるかもしれません。
もちろん、あくまで仮説の上での検証であり、
このデータだけで費用対効果を判断するわけにはいきませんが、
正確な数値が測定できない以上、
大事なことはいかに「確からしい数値」を寄せ集め、
「精緻な数値」に近づけていくことにあると思います。
その上では非常に有効な効果検証ツールなのではないかと思います。
ぜひ、貴地域でも試してみてください。
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