【中小企業の採用強化】中小企業の採用を劇的に変える「積み上がりのある面接」
中小企業において、人材採用に関する情報がスムーズに共有されることは不可欠です。しかしながら、選考過程において応募者と接する採用担当や人事面接担当、部門面接担当が得た情報が、次の面接担当者にうまく引き継がれていないケースが散見されます。
こうした状況が起こると、応募者は面接時に何度も同じ質問をされ、その度に同じ回答をすることになるため、応募者自身の情報がしっかり引き継がれていない企業に対し、不信感を持つことも少なくありません。
逆を言えば、面接時の質疑応答で応募者が答えた内容が次の担当者に詳細に引き継がれ、次の面接時に前回面接で回答した内容を深掘りをする質問や、その内容を踏まえた追加の質問をすることで、応募者は自身の情報がしっかり引き継がれていることに好印象を抱き、入社意思が強くなることも多々あります。
このページでは、中小企業経営者が人材採用において必ず押さえておきたい「積み上がりのある面接」のポイントについて解説したいと思います。
事実と所感の両方が次回選考に引き継がれる、積み上がりのある面接
中小企業における選考過程においては、前回の面接内容がしっかり次の選考に引き継がれていることを応募者が実感できる面接は、応募者に良い印象を与え、企業としての信頼感の向上に繋がります。
積み上がりのある面接とは
1.人事面接・部門面接・最終面接それぞれにジャッジすべき内容を明確にする。
2.各面接毎に、質問内容と確認項目が対応した面接シートを準備する。
3.面接においては、質問内容に対する応募者の回答を記入し、同時に所感も記入する。
4.面接後、各質問毎の応募者の回答と所感を確認し、総評を記入する。
5.最後に、次回面接担当に対して、次回面接時に確認してほしい内容などを引継ぎ内容として記載する。
6.次の面接担当は、履歴書・職歴書・記入済みの面接シートの内容を事前に確認する。
7.面接を実施する際には、前の面接担当からの申し送り内容を踏まえて面接を実施する。
このように、面接のクオリティを担保するための面接シートを作成し、適切に活用することによって、応募者の適性やマインドを一定のクオリティでジャッジできるだけでなく、面接時に応募者の自社に対する意向度を上げることが可能となります。
中小企業において、新卒採用や中途採用、アルバイト・パート採用など、あらゆる採用において、この口説きある選考は有効な手段と言えます。
まとめ
中小企業においては、大企業のように大勢の応募者を面接するケースは珍しく、数少ない応募者の中から自社にマッチする方を採用することになるケースがほとんどです。そのため、面接時の対応は、応募者の入社意向度を上げるために最も重要だと言えます。応募者からの信頼感を得るためにも、事実と所感の両方が次回選考に引き継がれる「積み上がりのある面接」は、ぜひ取り組んで頂きたい施策のひとつです。
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