予約・残室管理システムを活用した顧客データ作成方法① TLリンカーン編
現在、多くのホテル・旅館で『TLリンカーン』、『ねっぱん!』など予約・残室管理システムが利用されています。緻密な残室コントロールや予約通知の一元管理など非常に便利なシステムですが、それらのシステムから宿泊データを毎月抽出して、ひと手間加えることにより、自前で顧客の動向や傾向をデータ化することができます。
今回は『TLリンカーン』のデータ抽出方法をご紹介します。
『TLリンカーン』宿泊データ抽出手順
①『予約検索(チェックイン日)』をクリック
②『チェックイン日』 該当期間入力
③『販売先』 「すべて」「旅行会社すべて」「ネット販売すべて」の欲しいデータを選択
④『予約表示』 「最終予約状態の表示」をチェック、「取り消された予約を除く」を選択
⑤『絞り込み検索』をクリック ページ右下へスクロール
⑥『全件CSV出力』をクリック ※別ウィンドウが開きます。
⑦『出力』をクリック ※CSVファイルがダウンロードされます。
以上が『TLリンカーン』でのデータ抽出方法です。
『TLリンカーン』では最大6カ月しか遡ってデータを抽出できないので、
1年分のデータを集めるには半年ほど掛かってしまいますが、
コツコツと溜めたデータは販売戦略において、これ以上ない資産になります。
毎月、月初のルーティンとして顧客データ抽出を加えてみてください。
データ分析方法は追って別のコラムでご紹介します。
まとめ
部屋割りが行える、所謂ホテルシステムでも同様なデータ抽出ができ、そちらのほうが電話で受けた予約、団体予約なども含まれており、より細かいデータを作成することができますが、お使いのホテルシステムによっては追加料金が掛かる場合があります。今回ご紹介したのは、『TLリンカーン』の標準機能でできる顧客データ作成方法です。
今まで長年にわたって培った集客センスも、今後訪れるニューノーマル時代の顧客動向に通用するとは限りません。1年分のデータを蓄積出来れば、季節毎の予約ピークや、土・休前日以外に宿泊の多い曜日(値上げのチャンス)などが可視化できます。これを機に、データを使って集客戦略を練ってみてはいかがでしょうか。
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