「量でなく質で勝負、事業拡大中の中小企業にこそ提案したい採用戦略」【その2】
前回の記事に引き続き、
多くの地方の中小企業が抱える採用の課題
に対しての解決策をお伝えしていきます。
前回で述べましたように、
地方の中小企業のかかえる採用課題は
主に以下の3つに分類されます。
①「応募者が少ない」
②「自社に合ういい人が取れない」
③「コストがかかりすぎる」
①に関しては前回お話ししましたので、
今回は②に関して取り上げます。
②「自社に合ういい人が取れない」
全ての企業において人手不足が
起きているわけではありません。
中には人員が充足しているところ
もあるでしょう。
しかし、果たして人員数がいれば問題がない
と言えるのでしょうか。
大企業に比べてメンバーが少ない中小企業、
それゆえに社員一人一人の仕事が
会社全体に与える影響は大きいと言えます。
一人の「エース」が会社を引っ張る
ということが可能であるならば、
逆もまた然りなのです。
当社クライアントの皆様から
よくお聞きするのが、
「最近会社に合わなくてすぐ辞める人が増えた。」というようなお話です。
日本では新卒で入社した人の
3割が3年以内に離職するのが一般的。
近年は景気の回復や人手不足により、
転職も容易になってきました。
「今の会社に合わない」と感じられたら、
すぐ辞められてしまうことも頻繁に
あるようです。
働くイメージをPRする
3年、あるいはたったの数か月で
辞められないような採用活動をするには
どうすればいいのか。
それはズバリ、
求職者が自社で働く自身の姿を
イメージできるような採用活動を
行うことです。
より具体的に言えば、
しっかりと自社の情報を伝えるのは当然、
求職者が職場のイメージをしやすいような
「社員のインタビュー記事」などの
コンテンツを積極的に活用していく
ということです。
ブランドが確立されている大手企業に対し、
地方の中小企業などでの求職活動においては
どうしても就職先を知る機会が欠如してしまいます。
会社のことを十分に知らないまま
入社するからこそ、
入社後に「イメージとの違い」を感じ、
辞めていってしまうのです。
辞めないにしても、
こうした人に意欲的な働き方を期待するのは
難しい事です。
つまり、離職率を下げるためにも、
そして社内の生産性を上げるためにも、
採用活動においては
「自社で働く自分をイメージできる」
ような情報の伝え方が必要なのです。
次回の記事では
③「コストがかかりすぎる」
についての解決方法をお伝えします。