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採用戦略

コロナ禍だからこそ採用強化すべき?その理由とは

景気よって大きく変動する採用マーケット。売り手市場一色だった新型コロナウイルス流行前と比べ、この2か月で市場は大きく変化しています。
新卒採用市場と中途採用市場、それぞれにおいて、withコロナ・アフターコロナ時代の市場観と、その中で中小企業が採用を続けるべき理由をご紹介します。

採用マーケットは総じて冷え込み

新卒採用は、明確な求人倍率のデータは出ていないものの、2020年4月現在、21年卒の採用予定数が「当初の予定通り」と回答した企業の割合は82.6%(※1)となりました。今年度の採用計画の変更は、全体観としたはまだ少ないものの、大手航空会社が新卒採用活動を一時中断を発表するなど、業界によっては大手企業であっても採用控えの動きが出始めています。仮に今年計画通りの採用を行ったとしても、新型コロナウイルスの終息が長引けば、22年の採用計画に影響がでることは容易に予想できます。

中途採用市場は、4月の求人数・転職希望者数共に前月に比べ1割ほど減少(※2)しました。転職希望者数の減少幅の方がやや大きく、結果、求人倍率は前月比+0.04ptの2.58倍となっています。新型コロナウイルスによる解雇・雇い止めはさらに拡大し続けており、3月は835人だった解雇・雇い止め人数は、5月に入り毎週3,000人ペースで急増、5月21日時点で1万人を超えました。この傾向から見ても、今後も求職者は増加し、求人数は減少していくでしょう。

(※1.2021年卒マイナビ企業新卒採用予定調査・4月実施)
(※2.DODA転職求人倍率レポートより)

コロナ禍において採用を続ける理由

コロナ禍における売上の減少や、外出自粛による在宅勤務の推奨で、入社後の社員教育がままならないことなどが影響し、特に中途採用市場が即戦力採用に傾いています。大手企業の未経験求人はクローズの傾向にあり、キャリアアップやキャリアチェンジを目指している若手のポテンシャル層・第二新卒層が市場に増えてきているようです。
一方で、新型コロナウイルスの影響が少ない業界や、コロナ渦の前に資金調達ができた中小企業やベンチャー企業は、この逆境をチャンスと捉え、採用強化を行っています。これまで大手企業を志望していた求職者に対して、適切に自社の強みを打ち出すことができれば、優秀なポテンシャル層を採用できる可能性が高いためです。

まとめ

採用市場は引き続き厳しい状況が続きますが、それはあくまで全体を捉えた市場観に過ぎません。アフターコロナを見据え、withコロナで採用を強化する。先々自社の経営を支える優秀なポテンシャル層を採用するのであれば、他社が採用を控えるwithコロナ時代がチャンスとも言えます。
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白土昴
この記事を書いた人
白土 昴

東京学芸大学で音楽教育を学んだ後、新卒で株式会社ローソンに入社。秋田・青森・宮城を中心にFC店舗のオーナー・アルバイト育成から経営指導まで携わる。2019年6月に株式会社グローカルに入社。自社採用・広報・庶務・アシスタントとして勤務。